外食産業の年収、外食産業の人間関係、外食産業の出世や異動、外食産業の不正、外食産業の衛生管理、外食産業の恋愛や結婚を赤裸々に暴露

もう、前の話である。

兄が結婚すると父からメールが入っていた。


そのメール自体も二日前のメールで、その前に携帯の着信も父から何度か入っていた。

ちなみに家の固定電話の留守番電話にも父からメッセージが入っていた。



私は忙しかった。毎日がクタクタで、生活の中でたくさんの部分を無視してあきらめていた。



父に電話した。


父は兄が結婚すると伝えた。

たった一人の兄弟の結婚にさえも無感情な自分がいた。


だからどうしたんだ?自分は忙しいんだ。自分は大変なんだ。自分のことで精一杯なんだ!
と心の中で叫んだ。心の中で呟いた。


父は兄の結婚相手の家族と食事会をするので私も出席できないか?
と訊いてきた。


私は予定がどうなるかわからないので、出席の約束が出来ないので無理であることを伝えた。


父は「わかった」と言い、少し寂しそうに僕に「身体に気をつけるように」と言って電話を切った。




その数ヵ月後だったか半年後だったか忘れたが、兄から結婚式の招待状が届いた。

私は招待状の返事を出さなかった。

というよりも出せなかった

否、一度その葉書をみて、玄関脇の棚の上に置いて放置していた。
そして、そんなものがあることも忘れていた。


父から着信が入っていた。
メールも入っていた。
留守電も入っていた。

多分、5回目の着信だかをみて、こちらから電話をかけた。


私が兄の結婚式に出るのかどうか?を訊いてきた。


「わからない」と正直に答えた。


当時、私は新店にいて、職場の同僚は皆、自分のことで精一杯で私のことなんて構っていられない状態だった。
それは私も同じで、いつもイライラしていて、いつも疲れていて、いつも怒っていて、いつも不安だった。


いつ破綻してもおかしくないような状態だった。


私はなにかの拍子に店長に駄目もとで兄が結婚するので結婚式に出席できないか?相談した。

店長は無表情に「そういうのは仕方がない」と言った。


そして私は兄の結婚式に出席することとなった。

前日に礼服を買って、当日にお金を卸し、式場でみつけた母に札のままお金を渡して、兄に渡してくれるように頼んだ。



子供の頃いらいあっていない親戚家族が私に笑顔で話しかけてきた。

私は表情がなかった。

向こうは笑顔だった。
でも僕には一切表情がなかった。


凄く失礼な奴だと思ったに違いない。

どうでもよかった。そんなことも兄の結婚もどうでもよかった。

本当は一日、ベッドで横になっていたかった。


兄にデジカメとビデオカメラを渡されて撮るように頼まれたが、操作もわからず適当に結婚式が終わるのを過ごした。

兄の結婚相手、つまり義姉が私に挨拶にきた。


義姉のご両親も私に挨拶にきた。


僕には一切表情がなかった。

無表情に相手に合わせて挨拶をした。


結婚式が終わったら、僕はネクタイをはずし一人でワンルームマンションに電車で帰っていった。

そして、家に着きベッドの上で泥のように眠りについた。

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2016/03/31(木) 11:02 | | #[ 編集]
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