外食産業の年収、外食産業の人間関係、外食産業の出世や異動、外食産業の不正、外食産業の衛生管理、外食産業の恋愛や結婚を赤裸々に暴露


初めてアルバイトをするという気の弱そうな女子高校生がフロアーで入ってきた。


挨拶から制服の着方、オーダーのとり方とかレジの使い方、料理の運び方とかテーブルの片付け方など、簡単な説明を初日と次の日の2回で私が教えた。

3回目から私はキッチンに入ることになり、夜のパートのおばちゃんたちと一緒にやることとなった。

案の定、おばちゃんたちの指導は厳しく、その上、平気で「邪魔だからあっちに行って」とか、「こんなんだったら居ない方がいいわよ」とか、「いつもより3倍疲れるから時給3倍にしてもらわなきゃやってられない」とか、言いたい放題であった。


ただでさえ、気の弱そうな女の子なのにもうほとんど、泣きそうな感じになっていた。

私はキッチンから遠目でみながら応援していた。

時間になり女の子は仕事を終えて控え室に一人いた。

本当に疲れきった様子だった。

私は自分のご飯と共に、小さいパフェとアイスティーをテーブルに置き、
パフェとアイスティーを彼女の前に差し出した。


「まぁ、疲れた時は甘いものでもどうぞ。」

「苦手だったら、自分のデザートにするから飲み物だけでもどうぞ。」と私は呟いた。


彼女は疲れきった声で搾り出すように「ありがとうざいます。いただきます。。。」と言った。


しばらく、我々の間には沈黙が続いた。


「俺も。。。バイト経験なしで大学出てから入ったから、最初の店で相当、おばちゃんにスパルタでしごかれたんだ。」

「まぁ、『邪魔!』だとか『あっちいけ!』とか『社員なのに役に立たない』とか散々言われたけど、」

「まぁ、うん、なんていうか、時間が経ったら意外となんとかなったりして。。。うん、まぁ、上手く言えないけど、がんばってよ。」

彼女は俯いたまま、私の話を聞いて、「はい。。。」と言った。


私は自分の食事を終えると、立ち上がり「それ食べ終わったら、キッチンの下げ台のところに出しておいてね。」

「そんじゃぁ、お疲れ様。」

「次、待ってるから。。。」



「お疲れ様です。。。」と彼女は小さい声で呟いた。


その3時間後くらいにフロアーでスパルタ教育をしていたおばちゃんの一人があがる時間になって控え室に消えていった。


パントリー作業をしていると着替えを終えて私服姿になっておばちゃんがまさに帰るところであった。

「おつかれさまでした。」と私が言うと、おばちゃんはニヤニヤしながら、「あんたさっき、新人の子、泣かしたでしょう?泣いてたわよ。」と言った。

「え?泣かしてませんよ。」と私が言うと、おばちゃんが、ちょっと真剣な表情になって、「早く店長になってよ。」と顔を緩めて言い、帰っていった。


コメント
この記事へのコメント
覚悟が足りないね
この女子高生も、世の中は理不尽だという覚悟があればよかったのにね。
パートのおばちゃんに言われたくらいで泣いていては、客の理不尽には立ち向かえないかと。。。
2012/03/04(日) 15:01 | URL | 猫の手 #-[ 編集]
承認待ちコメント
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2013/02/16(土) 13:11 | | #[ 編集]
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