外食産業の年収、外食産業の人間関係、外食産業の出世や異動、外食産業の不正、外食産業の衛生管理、外食産業の恋愛や結婚を赤裸々に暴露

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車で、ある交差点で信号待ちをしていた。


ちょうど、そこには中堅のファミレスがあり、”おせち、予約販売中”と書かれたのぼり旗がその店の駐車場の脇ぎりぎりに何本も立てられ、かすかな風があったんだろう。のぼり旗たちは揺らめいていた。


「あぁ。今年も、もうそんな季節か。。。」と思うと同時にティーンエイジャーの頃にバイトしていたファミレスのことを思い出すのであった。

私は学生時代に、あるファミレスでバイトをしていた。

それは10月だったのか11月だったのかは詳しくは覚えていないが、ある日、突然、そのファミレスの控え室の入り口脇の壁に社員が作ったんだと思われる会社の営業部にあるような営業成績表みたいな棒グラフが書いた大きな手書きの紙が貼られていた。

よくみると店の全従業員の名前が書いてあり、当然、自分の名前も書いてあるのにもすぐ気付いたが、結局、会社が作るクリスマスケーキの目標数値を達成させるためのグラフであることがわかった。

私が小学生の頃、母が大手系列のスーパーでパートをしていることがあったが、そのスーパーではクリスマスケーキはもちろん、お中元やお歳暮、家電などもパートに買うように社員が迫ってきて、社員自身も自腹で自社のそれらのものを買っていたそうだ。


それで、その棒グラフをみると私の数値は3個になっていた。

でも、美味いかまずいかもわからないような、否、工場で大量に作ったクリスマスケーキなんだから、期待できるような味ではないのはわかっていて、それを買って家族に食べさせるのは正直、嫌だなと思った。ましてや、店で出されているケーキなんて冷凍を解凍したものだったので、勝手に決められた数値とはいえ本当に迷惑な3個だった。


それで当時の私はこの3個はかなり強制に近いものかどうかを心配した。

当時、「絶対、買え!」みたいな風にちょっとでも言ってきたら、別にこの程度のバイトならいつでも辞めていいと思っていたので「嫌なんで辞めます。」と言おうと思った。



まぁ、でも、結局、社員には「○○君の家ってケーキとか食べるの?」みたいなニュアンスで訊かれただけで、適当にあしらって難を逃れた記憶がある。

でも、それは私が学生で本当にたんなる小遣い稼ぎで働いていて、店の中ではもっとも店に生活という面で依存していない身分でいつでも辞められる身分だったからかもしれない。


それからクリスマスイブの前日くらいだったと思う。控え室のテーブルに袋に入った例のケーキが20個
くらい置いてあった。

すると作業着を着た身長の低い気のよさそうな50代くらいのおじさんが、店長とその店でフリーターとしてほぼフルタイムで働いていた20歳くらいの女の人といっしょに控え室に入ってきた。

すぐに3人の会話からそのおじさんが女の人の父親であることはわかった。


店長が私にケーキのいくつかを持っていくのを手伝ってくれと言ったので、言われるままにケーキのい
くつかを両手に抱えて3人について行った。


控え室を出て、バックヤードの外に出るドアを出たら、駐車場に白の軽トラックがあって、その荷台にケーキを置くように言われたので置いた。


おじさんは助手席と荷台にケーキを分けて、荷台の方にはカバーをかけて運転席に乗った。

店長もおじさんも笑顔である。


店長が言った。「今年もこんなにたくさんありがとうございます。」

おじさんは満足気にそして、ニコニコしながら店長に「こいつをよろしくお願いします。」と娘の方をちらりとみて言った。

そして、おじさんは店長と娘、そして店に戻ろうとしていた僕に見送られて、20個のケーキを持って駐車場を後にした。

おじさんが店の駐車場を出ると同時くらいに店長の表情はいつもの厳しい嫌な店長のそれに戻っていた。


ちなみにケーキの目標数値に関しては店長が40とか50くらいで、社員が30から50はあったと思う。
はっきりは覚えていないけど、そのくらいだったように思う。


当時は”これをどうやって全部、売るんだろう”と疑問に思うだけだったが、少し大人になってからクリスマスシーズンなんかにふと思い出して、”あれをどうやって配ったのだろう?”と疑問に思うのであった。


その店は洋食が中心でお節販売はなかったが、冒頭の交差点の店はケーキも売ってたと思う。


ケーキとおせちだったら、ケーキの方がまだマシかなぁと個人的には思ったりもする。



追伸

そうそう、就職活動時期に説明会の途中で帰った和食チェーンの説明会では、我々学生にそこの人事のおじさんは自分の会社が売るおせちが、いかに素晴らしいかを長々と演説してくれたこともありました。「○○万円するけど、全然、高くない」みたいなことを言ってたような。。。
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