外食産業の年収、外食産業の人間関係、外食産業の出世や異動、外食産業の不正、外食産業の衛生管理、外食産業の恋愛や結婚を赤裸々に暴露

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洗礼

夏のランチ時間帯であった。

その日は相当に暑い日だった。

車通勤で、たまにある休日も身体を休めるために部屋から出ることも少なく、出たとしてもほぼ車で移動なので、季節感を他の人よりも感じることが極端に少なく、”夏のランチ時間帯”だとか”相当に暑い日”だとかいったところで、いってる本人も”夏”だとか”暑い”だとか形容してることが少し馬鹿みたいだと思ってるわけであるが。。。

とにかく、相当に暑い夏のランチ時間帯だったはずである。


あいかわらず我が店も常に人手不足なので、ファミレスの繁忙期であるこの時期はギリギリでやっている状態であった。

それでエリアマネージャーの計らいもあり、他店舗から後輩社員がヘルプできてもらえることになった。


やる気満々の彼は太目の体格で熱い男であった。
作業スピードなんかも非常に速く、しゃかりきになって動いてくれた。

それでこの日は私と彼とパートのおばちゃんの3人でフロアーで働いていた。



しゃかりきによく動くから顔中が汗だらけで、Yシャツも汗で背中に張り付いている様がわかった。


彼がオーダーをとっている際に家族連れの温和そうなおじさんがやさしい笑顔で微笑みながら「汗だくで大変だね」と彼に言った。

オーダーをとりながら彼は満足気な表情で「はい」と元気におじさんに言っていた。


オーダーをとりおえた彼に私は近づき、”パントリーに行って、ペーパータオルで汗を拭いて少し控え室で一服してきていいよ”と言った。


彼は笑顔で謙遜したように「大丈夫です」と言った。


その後も彼は懸命に動き、汗だくになりながら働き続けた。


夕方になり、彼とパートのおばちゃんは帰る時間になり私は休憩時間になった。

落ち着いてきたので2人を先にあがらせて私だけフロアーに残り、ディナーメンバーといっしょに働いていた。

少し経ち、大丈夫そうなので休憩のために控え室に行った。


彼は帰り支度を終えて、店長室のPCでランチの客数などを眺めていた。
おばちゃんは一服をしながらパイプ椅子でくつろいでいた。


私が控え室に入ってきたのを確かめるようにおばちゃんは口を開いて、彼に対して言った。

おばちゃん、「あんた(後輩社員)ねぇ。~(私。ちなみに呼び捨て)が”一服いけ!”って言った意味がわかんないの?」

おばちゃん、「あんな汗だくで客席でウロウロされたらお客さんも食欲がなくなるのわかんないの?あんた馬鹿じゃないの?」


彼、「え?そうなんですか?」


彼は私の方をすがる様にみた。


私、「うん。。。あと、Yシャツの下にはシャツを着ないと汗で張り付くからお客さんが不快に思うから着た方がいいと思うよ。」


彼はシュンとした表情で下を向いた。


おばちゃんが追い討ちをかけるようにさらに言った。

おばちゃん、「あんたねぇ。動けばいいってもんじゃないのよ。客席であんなにバタバタしたらお客さんだって落ち着かないでしょう?あんた社員なんだから、そのくらい気付きなさいよ!それと先輩がまだ働いてるのによく先に時間通りにあがれるわよね?」

彼はさらにシュンとした表情になっていた。



それからしばらくして、彼が再び我が店にヘルプにきてくれた。

Yシャツの下にグレーの大リーグTシャツを着ているのが透けてみえたのであった。。。

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