外食産業の年収、外食産業の人間関係、外食産業の出世や異動、外食産業の不正、外食産業の衛生管理、外食産業の恋愛や結婚を赤裸々に暴露

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24時頃、控え室で仕事を終え、マニュアルなどをみながら岩淵からの電話を待っていると電話がきた。

「今、駐車場にいるんだけど」


「ああ、店に入ってきちゃってよ。控え室にいるから」



岩淵は「失礼しますぅ。○○店の社員の岩淵です。」と言いながらパントリーから控え室にやってきた。


「おぅ。お疲れ様。」


「お疲れ様。」




形式的な挨拶を終えた後、すぐに財布から一万円を出して岩淵に渡す。

「確かにお借りしました。」と両手で大事そうに一万円を受け取った。


「なに?そんな店長、ひどいの?」



「ひどいなんてもんじゃないよ。訊いてよ。」


「ディナーのラッシュ前に毎日、帰っちゃうんだよ。」


「それで俺のシフトも20時までしか引いてないのに、その後のシフトを薄くして、俺が残らないと営業できないようにしてるんだよ。」

「それで文句言ったら、めちゃくちゃ怒ってさぁ。結局、俺が謝って、この後ももう一回、店戻って発注とかしないと駄目なんだよ。」


「ひどいね。20時以降はタダ働きなんだ?」



「そうだよ。○○君(私のこと)の店長みたいにやさしい店長ばっかりじゃないんだよ!」
と急に怒り出す岩淵。


心の中で、店長はたしかにこっちのほうが優しいかもしれないけどバイトやパート従業員はこちらのほうがキツイだろうなぁと思う私。


なんか、でも、金貸して何で怒られるんだろう。。。と思う私。


「ってか、金貸して何で怒られなきゃ駄目なんだよ!」



「あ、ごめんごめん。」と謝る岩淵。



その後、岩淵の愚痴を聴いて一緒に店を出た。

駐車場で「給料日に返すから。ありがとう。」と岩淵は自分の店に戻っていったのである。


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新入社員の頃、エリア内の新入社員歓迎会に行った。

そこで同期の岩淵(仮名)とはじめてあった。


その席ではほとんど話らしい話はなかったが、携帯電話の番号だけ交換していた。

歓迎会から2週間くらい経った時に岩淵から着信があった。


仕事終わりに電話をかけると開口一番、「悪いんだけど、お金貸してくれないかな?」だった。

「え?いくら?どうしたの?つかっちゃったの?」


岩淵の声は一段トーンがあがって、
「1万、1万でいいから、店長がひどくてストレスでつかっちゃって。。。」


「別にいいけど、岩淵君の店の場所よくわかんねえから、そっちまでいけねえよ。」


「あぁ、いい、こっちから取りに行くから。今日、何時に終わるの?」


「たぶん、24時くらいには大丈夫だと思うけど。。。」



「ああ、わかった。じゃあ、24時くらいにそっちいくから、わりいねぇ」と言い電話を切る岩淵。



人から金を借りたことがない私からするとびっくりの出来事だった。

ここで働くまで一人暮らしとか全くしてこなかったから、金がなくなって生活が困って
金を借りなきゃいけない状況になったことがないから、一人暮らしとかしている人間にとってはめずらしいことじゃないのか?
とか考えたのだった。




ピンポーン!

窓際のボックス席のカップルがピンポンを押した。
ちなみにピンポンの正式名称はピコルらしい。

「はい、ただいまお伺いします」と言い、ピコルが鳴る席にお伺いした。



襟の高い白い長袖シャツを着た眉毛をかなり細く剃って、髪の毛を三角に立てた20歳くらいの男子と
見事なまでに金色に染めた20歳くらいの女子のカップルだった。


女子のほうはつまらなさそうに窓の外を眺めている。


男子のほうが細い目でニヤニヤしながら口を開いた。

「ムッシュ、エスカルゴを二人前頼む」

「それとカリカリに焼いたガーリックトーストもいただこうか」
「うん。それと飲み物はペリエでいい。二人とも同じものをいただこう」

まるで三文芝居に飛び入り参加させられた一般客のような棒読みの台詞のように三角は言った。


「申し訳ございません。当店はファミリーレストランですので、メニューにないものはご提供できない次第で。。。」



「うん。そうか、それなら仕方ない。三ツ星の星が泣いてるぞ」と言った後、三角は普通にメニューにある料理を注文した。

彼女のほうはそのやり取りの間、ずっとつまらなさそうに外を眺めていた。


私が注文をとり終え、パントリーに入るときに振り返り席のほうをみると二人は顔を合わせてニヤニヤしていた。


その1時間くらい後に彼らの友人らしき同世代の男子が二人加わり、また呼ばれたときに同じようなやり取りをした。


彼らがお帰りのレジ会計の後、三角が再び顔を作ってこう言った。

「ムッシュ、また来るぞ。精進して星を落とぬようにな」

私は通常、会計の後、「ありがとうございました」と言うのだが、この時ばかりは何も言わなかった。
それが私の小さな抵抗だった。。。

いろんな家庭環境で働いている人がいる。

高校2年の男の子が控え室で私に言ってきた。


「ねぇ、○○さん(私のこと)?」と高校2年は言ってきた。



私は事務作業の片手間に「ん?」と言う。




「おれ、もっといれてくれない?」


「いれてくれないとは?」


「バイト」



「稼ぎたいのか?」とちらりと高校2年の方をみる。


「うん」と少し恥ずかしそうに言う。


「おれんちさぁ。親離婚したんだよね。そんでさぁ、兄ちゃん、専門学校行って、家に金いれないといけねーんだよ。」


すぐに返事をせずに少し間をあけた。


「どんくらい入れてるんだよ?金」

「先月は5万、とりあえず、今、おれさあ、3万くらいしかここで月稼いでないじゃん?」

「うん」と返事する。

「それでさぁ、5万以上は稼ぎたいんだよね」


私はちょっと厳しい表情になる。

「でもさ、おまえさ、しょっちゅう遅刻してんじゃん。それに一回入れたスケジュールを変えてくれって言うことも何度もあるじゃん?」

「それから、マニュアル全然覚えてねーじゃん。入れるにはもっとマニュアルちゃんと覚えて任せられる仕事を自分で努力してふやさねーと」



「うん。わかってるよ。努力するからさ」



「まぁ、しばらく様子見てその辺がちゃんと出来るんだったら増やしてやるよ」


「俺ちゃんとやるから、頼むよ」と高校2年はパイプ椅子の背もたれにもたれて、伸びをして嬉しそうに言うのである
沢村さんは40代のフリーターだ。

独身で70代の両親と同居している。

ご両親ともに年金生活で沢村さんはここで働いた15万程度の給料のいくらかを家に入れて3人で生活している。


沢村さんはおしゃべりでよくペラペラしゃべる。

そして自分のことをよく褒める。



店長のお気に入りの主婦の女性が夜の時間帯に働いていた。

店長は高校生とかには基本的に挨拶もしないような人だけど、そのお気に入りの主婦の人には愛想が良い。

沢村さんはその主婦の大関さんともよくしゃべる。


店長はそれがどうやら気に入らないらしい。


最初はわからなかったが、ちょっとしたことでも店長は沢村さんに強く当たるようになった。


沢村さんはキッチンなのでパントリーから店長が厳しくチェックする。
例えば、同じテーブルの料理が同時に出なかったら、
沢村が合わせないから悪いと怒鳴る。

他にも盛り付けが汚いとか、分量が多いとか少ないとか調理手順が違うとか、
いきなり細かいマニュアルのことを質問して、「マニュアル覚えてねーでどうやって料理作ってんだ!」
「お前みたいなのがいるから粗利が悪いんだよ!」と怒鳴る。

よせばいいのに沢村さんは構わず主婦の大関さんとおしゃべりする。
周りの仲間のバイトも忠告するがおしゃべりはとまらない。


そして、沢村さんは店長に当り散らされる。


でも、沢村さんは大関さんとおしゃべりをやめない
乾君はその場で携帯を取り出し電話をかけ始めた。


「あ、もしもし、寝てました?すんません。貞方さんのお母さんが危篤で金がなくて田舎に帰れないらしいんっすよ。
それで誰も金なくて、店長もいなくて、○○さん(私のこと)も手持ちなくて今日は無理らしいんっすよ。はい、はい。
え?取りにくればいいって?あ、わかりました。あ、はい。」


乾君は貞方さんに「5万くらいで大丈夫っすか?」と言った。

貞方さんはテーブルから起き上がり、「うん。5万あれば大丈夫」と興奮気味に言う。


電話を切った乾君は深夜のフリーター出水さん(仮名)が取りに来れば貸してくれると言った。

「貞方さん、出水さんの家、わかります?」


「いや、わからん」と貞方さんは言う。

乾君は電話を再び取り出し、出水さんに電話をかけた。


「貞方さんが出水さん家、わかんないっていうんで、きてくれないっすか?」


「『めんどうくせぇ』って言ってます」と我々のほうをみて乾君は軽く笑って言った。


「とにかく、俺これからキッチンに入らないと駄目だから緊急なんだからお願いしますよ」と乾君は電話を切ってしまった。


「たぶん、くんじゃないんっすか」と言い、乾君は控え室を出て、制服に着替えてキッチンに行ってしまった。



貞方さんはそわそわし始めた。

30分位してダルそうに寝癖がついた出水さんがやってきた。


顔には笑顔はない。

パントリーでキッチンの乾君に「寝てたんだから気軽に電話すんじゃねえよ」と無愛想に言った。

控え室に入ってきて、どかっとパイプ椅子に座って、
「あ、そうそう」と言って立ち上がり、ポケットから五万円を出して、
まったくの無表情にそれをテーブルにおいて、「はい。」と言った。


私と貞方さんが出水さんの顔をみると、少し照れくさそうであるがあいかわらずの無表情だ。


「大丈夫ですか?」と私が言うと、
「店長に返してもらうからいいですよ」と笑顔で言った。

「貞方さん、じゃあ、これ借りて早く行かないと」と言うと、
貞方さんは出水さんにお礼を言って、店を出て行った。


出水さんも立ち上がって、「じゃあ、おつかれっす」とのそのそとパントリーの方へ行き、
乾君の方に「そんじゃあ、おつかれ」と言って、帰っていったのである。


その後、お金は店長が出水さんに返して、店長から貞方さんが借金する形で、
一ヶ月に一万円ずつ返していくこととなった。



貞方さんの人生は波乱に満ちている。


田舎の高校を卒業して大手メーカーの子会社に一般職員として就職した。

その後、20年以上サラリーマン生活を続けたがリストラにあい、
借金まみれになり、離婚してローンが払えなくなった家を手放し自己破産した。

いろんなバイトを転々としてここでバイトを始めるようになった。


生活はとても厳しく、バイトなのでボーナスなどもなく、月収は新入社員の私よりも少なく、
私みたいに住宅手当てなんてないので、昭和40年代とかに貧乏学生が住んでいたようなアパートに一人で住んでいた。
風呂なしアパートなんて今でもあることに驚きだった。

前妻との間には子供がいるので当然、養育費も必要なのでただでさえ少ないのに養育費も払っていたので、
さらに貧乏だった。


貞方さんは家に帰ることもせずに数時間、控え室でうずくまっていた。

夕方に入る高校生たちがやってきた。


やばいと思ったので控え室に行き、「高校生からは絶対に借りないでくださいね。絶対、駄目ですからね。」と私は言った。

貞方さんは一旦、高校生に立て替えてもらって明日、私か店長が高校生に借りた分を返して、私か店長から借りるのは駄目かと提案してきた。

「一旦でも一瞬でも高校生から絶対駄目です。」と私は厳しく言った。


18時半ごろに大学生の乾君(仮名)がやってきた。

乾君は事情を聞いて申し訳なさそうに「俺、今、金欠で貸したくても貸せないんっすよ」と言った。

貞方さんはまた、頭を抱えてうずくまった。


40代フリーター従業員の貞方さん(仮名)の田舎のお母さんが危篤という連絡が、貞方さんが店で働いている時に入った。

まだ、私はかなりの新人で、その日は店に店長はいなかった。


誰かが店長に電話をかけて私と代わった。

「スケジュール調整任せるぞ」

「はい。了解しました。」


貞方さんが電話を代わってくれと言ったので、代わると店長にお金がなくて田舎にいけないと相談した。

店長もプライベートで自宅ではなく遠方にいて、今日は貸せないので他の従業員から借りて、
後日、店長がその従業員に返して、店長から借金する形にするように貞方さんに言った。


再び私に電話が渡されて、絶対に店の金を渡さないように釘をさされた。

「もちろん、わかってます。」と返答した。


いつも陽気な貞方さんはあきらかに動揺してウロウロしていた。

誰が貸してくれて誰が貸してくれないかわからないからだ。

貞方さんは私の方をみた。

私も真っ先に貸してあげたかったけど、財布の中には1万円もなくて、
キャッシュカードが家にあるので今すぐといわれても貸せない状況である。
しかも夜まで休憩がないので家に帰るわけにもいかないし、
しかも、休憩時間だけでは家に帰ってお金をおろして戻ってくる時間もない。

「ごめんなさい。今日、手持ちがなくて、家に帰ってキャッシュカードでおろせば都合がつくんだけど、明日だったら全然大丈夫なんだけど」


また、貞方さんはキョロキョロし始めた。

おばちゃんたちも視線を合わせようとしない。


交通費なんかを考えて最低、3万くらい必要である。

パートの主婦がポーンと旦那さんに相談もなしに貸せる金額ではない。
しかも、貞方さんはパート主婦たちからあまり好かれていない。


とりあえず、スケジュール調整だけは私がやって、貞方さんの一週間分のスケジュールを消して、
今日、明日の分は私をメインにカバーすることに成功した。

後の分と調整は店長に任せることとした。

貞方さんは着替えて控え室にいた。

頭を抱えて椅子に座り俯いていた。

見ていられない状況である。


おばちゃんの一人が言い出した。

「店のお金を借りるのは駄目なの?」


私は厳しい表情で「絶対駄目です」と毅然と言った。


おばちゃんもハッとした表情で「そうよね」と自分の発言は間違いでしたというような感じで言った。



あの頃、僕は若かった


二年目の頃、ある新店にヘルプに出された。

一ヶ月だけの新店ヘルプだった。



そこの店長は他のエリアから派遣されて一ヶ月きりの私に対してはどこかお客様扱いしているところもあり、
どこのエリアの社員たちと比べて私に対する当たりが優しかったように思う。


ある時、近くの店のイケイケの若手男性店長がランチ時にヘルプに来た。

もう、みるからに逆らってはいけないタイプである。

短髪でゴルフ焼けしてて目がギラギラしている。

やばい、出来るだけ関わらないようにしないと思い、とにかくおとなしくしていた。


私はキッチンで静かに働いていたがフロアーからチラチラその店長は私をチェックしていた。


サラダ用のキャベツを仕込んでいたら、ギラギラ店長がなんか怒鳴りながらキッチンに入ってきた。

やばい。。。

「そうじゃねえんだよ!そうじゃ!」

「貸してみろ!」


私とキャベツの間に入って、ギラギラ店長は仕込みをはじめた。


なんかとにかく、怒鳴っていた。

「やってみろ!」と言われたのでやってみた。

「ちげーんだよ。そうじゃねえだろうが!」


という具合にギラギラ店長の熱血指導が続いた。。。

とにかっく、30分くらいの指導だったけどむちゃくちゃ疲れた。


私は思った。

プロ野球とかのコーチとかでも多分、こういう疲れるコーチがいて、多くの選手を潰してるんだろうなとふと思った。


そして、こんな店長の下でずっと働いている社員ってかわいそうと思った。

高校生くらいのグループが客で来ていた。

男子3人と女子1人である。

窓際の角のボックス席でドリンクバーとポテトだけで何時間もいる。


携帯で必要以上にでかい声で話をしたり、ストローとか紙ナプキンでテーブルの上を散らかしたり、
ドリンクバーのグラスも10個以上テーブルに散乱していた。


ピンポーンと鳴った。
番号をみると彼らのテーブルだった。

「はい。ただいまお伺いします」と言い、そのテーブルに行く。


茶髪の襟足がジャンボ尾崎風のピアスの男の子がソファーにあぐらをかいた状態で、
だるそうにテーブルを指差して、「これ片付けて」
と一言いう。

笑顔で「はい。ただいま」と私は言い、テーブルのゴミや飲みかけのグラスをトレーに置く。

長髪に赤いキャップ帽の男子が「このオレンジはまだ飲んでんだよ!」と怒鳴る。


「あ、申し訳ございません」と言い、テーブルに戻す。

続けて長髪の赤キャップが「お仕置きとして入れなおしてきて、オレンジでいいよ。氷は三つね」と言う。

他の三人はニヤニヤしている。

「当店はドリンクバーでして、お客様がご自身で。。。」と私が言うと、
赤キャップが「お仕置きっつてんだろう!」と怒鳴った。

「あぁ、すみません。ですが。。。」


紅一点の金髪にスエット上下の女の子をみると、クスクス笑っていた。

このグループの中にいる時は自分は守られていて、
色んなわがままが世間に通用するとでもいいたげな表情をしていた。


ジャンボ風の男子が「そこでスマイルしなきゃどうすんだよ!」と甲高い声で私に言った。

面倒くさいし他の仕事も押していてここだけにかまってられないので妥協して、「今回だけということで」と言って、私はトレーにいっぱいのゴミとグラスを持って、パントリーに向かいそれを片して、
ドリンクバーで新しいグラスに氷を三つとオレンジジュースを入れて、
彼らのテーブルに持っていき赤キャップの前に「お待たせいたしました」とそれを置いた。

赤キャップは一口飲み、「これバレンシア?国産?どっち?あぁん?」と私に言うのだった。

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