外食産業の年収、外食産業の人間関係、外食産業の出世や異動、外食産業の不正、外食産業の衛生管理、外食産業の恋愛や結婚を赤裸々に暴露

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平日の少し込んだランチが終わり、後片付けも一通り終わり、キッチンには私と大学生の二人だけだった。



オーダーミスで残ってしまったトンカツと、揚げすぎてしまったポテトフライが残っていた。

冷えたトンカツとポテトフライをレンジに入れ、それを温めている間に、私は後ろのウォークイン冷蔵庫に向かい、そこからモーニング用の食パンを持ってきて、それをオーブンで焼きはじめた。




フライパンを温め、そこにバターを投入して、とけ始めたら、そこに先ほどレンジで少し温めたポテトフライをいれ、
煽りながら、コショウ少々とパセリ缶で香り付けをし、一番大きいプレートに入れて、ケチャップを横に添えた。


きつね色に焼けた食パンにキャベツスライスを敷き詰め、トンカツをのせて、トンカツソースとマヨネーズをかけて、
食パンでさらに挟んで、食べやすいサイズにカットした。

出来上がったカツサンドを先ほどのプレートにおいた。





その完成した一品をフロアーに料理を出す台に私はのせた。




大学生に視線を送り、微笑みながら私は「休憩入ります。」と言った。


大学生は、「ごゆっくりどうぞ。」と、やさしく私に言ってくれた。


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それから数ヶ月が過ぎた。

出勤すると店長が怒った様子で私に言った。

「誰かよぉ。勝手にメニューにないもん客に出してるみたいだけど、知ってるか?」



私は戸惑った様子で、「え?知らないです。誰がですか?」と言った。




「まだ、誰かわかんねえんだけどよぉ。昨日、俺がフロアーやってたら、よく来るお客さんがカツサンドとクリームソーダーをオーダーしてきて、そんなのうちじゃあやってねえから、お断りしたら、前はやってくれたとか言い出してよぉ。ホントにしらねえか?」


私はヤバイと気付いたが、表情には出さずに真顔で、「マニュアルだとソースの増減しか価格設定がないから断るようにかかれてますからねぇ。。。」と言った。



「そうだよなぁ。」と店長はこいつに限ってそんな馬鹿なことをするわけがないという感じで言うのであった。

数日後、例の大学生がシフトに入ってたので問いただした。



「○○さん(私)が作ってて、おいしそうだったんで、ランチのおばちゃんとかに話してたら、おばちゃんと仲がいい常連さんに作ってっていわれたから、2、3回作ったんですけど。。。店長にバレました?」と、大学生はいたずらっぽく私に言った。


その表情はイノセントだった。


正直、ノリの悪い話のわからない社員だと思われたくなかったし、ガツンとは言えない草食系なので、「あれは俺だけの秘伝のメニューだから、今後、一切、公開しないように」と言うのが精一杯だった。


地方の新店でヘルプで働いてたときに、従食で創作メニューを作って食べてたら、そこの一番格上の社員に、
「アルバイトたちが真似するからメニューにないものを勝手に作らないでください。」と強い口調で訛りながら言われたことを思い出したのだった。。。
フロアー担当の大学生がオーダーミスをしてしまったことにより、お客をかなり待たせてしまい、店長がそのお客に呼ばれ、かなり怒鳴られてしまった。

その後、パントリーで大学生は店長に物凄く怒られていた。



その光景をキッチンから竜兵が嬉しそうな顔でみていた。




それからしばらくして、私がパントリーで作業をしていると、キッチンで竜兵と一緒に働いているフリーターに対して竜兵が口を開いた。

「よぉ。みんなよぉ、結構よぉ。店長に怒られるけどよぉ。俺だけ店長にほとんど怒られねぇだろう?」


フリーターは少しうんざりした様子で、「あぁ、そうですかぁ。」とボソッと言った。



竜兵はそんなことはおかまいなしにさらに続けた。

「なんで、俺だけ怒られねぇかわかるか?」



フリーターは無表情で面倒くさそうに言った。

「いや、わかんないです。。。」



竜兵は少し顔を赤らめつつ、恥ずかしそうに、でも、やっぱり嬉しそうに言った。

「それはよぉ。俺が仕事ができるからだよ。わかってんだよ。店長もよぉ。出来る奴はそれなりに対応することをよぉ。」




数日後、控え室でオーダーミスをした大学生が店長に怒られた顛末を手下のポッターに、自分の主観をかなり交えつつ大学生をこき下ろしながら聞かせた。


さらに数日前のキッチンと同じように、”なぜ、店長は他の人間には怒るが、自分にはあまり怒らないのか?”という質問をポッターにぶつけた。


ポッターは太鼓を鳴らしながら言った。

「いやぁ。竜兵さんがいるとホント、仕事がスムーズにいくから、一緒に組んでるとホント楽ッスよ。」



それを聞いて竜兵はこれ以上ないというご満悦な表情をするのであった。



この不況下で40代で非正規社員という人も多いと思う。

なかなか前向きになれないものである。

でも、竜兵は今日も前向きに生きているのである。

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