外食産業の年収、外食産業の人間関係、外食産業の出世や異動、外食産業の不正、外食産業の衛生管理、外食産業の恋愛や結婚を赤裸々に暴露

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「すいませーん。今のオーダー作らないで下さい。」

慌てた様子で、入って半年くらいの30代前半の主婦のパートが、客席からパントリーに入ってきて、キッチンに向かって言った。


どうやらオーダーミスらしい。


下げ台で私はちょうどお皿を片付けていた。



「ふざけんなよぉ。。。」

盛り付けを担当してた若旦那は嫌みったらしく言った。

さらに面倒くさそうにそして、怒りを込めた様子で続けた。

「もう、着手してんだろう?ポッター?そうだろう?オセーよ。言うのがオセーんだよ。っていうか、こんな忙しい時にオーダーミスなんかすんじゃねえよ。キッチンのこと考えろよな。」


ステン部分をわざと音が大きく出るような感じで蹴って、主婦を威嚇した。



主婦はビクついてる様子だった。



「着手したオーダーはとりあえず、横に置いといて、使えるオーダーが入ったら回して下さい。あんまり時間が経つ様だったら、捨てちゃってください。」と割って入るように私はキッチンに言った。


「レジ並んでるんで、○○さん、レジ入ってください。」と主婦にその場から去るために促した。


パントリーから逃げるように出て行く主婦に向かって、若旦那は追い討ちをかけるように、「バカじぇねーのか?」と暴言を吐いた。



下げ台からパントリーの若旦那のところに行き、少し厳しい口調で、「バカとかダメですから。職場ですから。」と言った。


不服そうな顔を若旦那はしていた。




ピークが過ぎ、さきほどの主婦があがりで控え室にいて、後から私が私が休憩で控え室に入った。

仲間のおばちゃんがさきほどのことを聴いて、私に怒った態度で言ってきた。


「○○君、それはないんじゃないの?キッチンの方が偉いの?そんな態度ないわぁ。そんなんじゃぁ、仕事できないわよ。」


「明日。。。店長に報告します。」


「ホントに頼むわよ。普通に仕事したいだけなんだから。」


「あ、はい。。。」


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次の日、店長に昨日の出来事を報告した。

いつものことかぁくらいの感じだった。

もう一押しするために、仲間のおばちゃん一人が私に怒って言ってきたのだが、それを少しアレンジして、おばちゃんたちという複数人にして、「かなり怒ってる様子でいっしょに仕事できないって言ってました。」という感じに伝えた。


そしたら店長は「わかった。俺からも言っとく。」と言った。


答えはわかってるけど、あえて、一応、訊いてみた。

「いつも忙しくなるとああいう感じだし、やめてもらうっていう方向はダメなんすかね?」

店長はわかってんだろう?という顔で言った。

「無理だろう。。。状況考えて。。」



夕方になった頃、若旦那が出勤してきた。


控え室には店長、私、数人のおばちゃんとフリーターの子がいた。


舞台は整った。

店長はこの数人のおばちゃんたちが怒ってると思っている。



控え室に入ってきた若旦那が軽く皆に挨拶をすると店長は厳しい表情で吼えた。

「昨日、○○さんになんていったんだ?」

「職場でバカとはなんだ!」



若旦那は驚いた様子だった。


たまたま控え室にいたおばちゃんたちも事情がわかったらしく、厳しい表情で若旦那を睨んだ。


若旦那は両手の拳を握り、だらりとさせて、うつむいたままであった。


「おまえ、職場だぞ!職場をなんだと思ってるんだ!あぁ?」

店長の怒鳴り声が控え室に響く。


若旦那はさっきの状態でずっと下を向いたまま黙ってただ聴いていた。



若旦那は謝罪の言葉だけでなく、言葉を一切、発しなかった。




その後、この空気を少し引きずりながらも、各々、仕事を再開して、ディナーの準備を始めた。


この控え室でのことを知らない人間たちも出勤してきて来て、ディナーを迎え、ディナーを終え、帰っていく者、休憩をとる者など、いつもの時間軸で店は動いていった。


夜11時ごろ、店長も帰り、控え室での叱責を知らない主婦たちもいなくなった頃、若旦那と竜兵が控え室にいた。


若旦那は自分なりに昨日の出来事と今日の出来事を竜兵に報告していた。

「俺、おっさんが必死になって怒ってても、一度も謝んなかったぜ!」と得意げに竜兵に言っていた。

竜兵も満足そうに笑顔でそれを聴いていた。

そして2人で、誰々が使えないとか、動きが悪いとか、オーダーミスをする奴から罰金を取るべきだとか勝手なトークを繰り広げてた。



次の日の夕方ちょっと前に、控え室に、竜兵、ポッター、ランチのおばちゃんがいた。


竜兵は若旦那から聞いた出来事を興奮した様子で嬉しそうにポッターに話していた。

「うちの若旦那、結局、店長に謝んなかったらしいぜ!」

「そうなんですか。ラッシュ時にオーダーミスされるとホント大変なんですよね。ありえないッスよね。」と嬉しそうに応えていた。



竜兵は満足した様子でキッチンに戻っていき、ポッターとおばちゃんと私が控え室にいた。

正確には私は控え室横に併設された店長室で雑務をしていた。



おばちゃんはポッターに苦言を呈すといった様子で、口を開いた。

「あんたもさぁ、あんな連中とばっかりとつるんでると、もう後戻りできないわよ。」

「あんた自身が一番わかってることだと思うけど。。。」



ポッターは顔を真っ赤にさせて恥ずかしそうな顔をしていた。


私がチラリと彼の方を冷たい表情でみたのも気付いたらしく、さらに顔を赤らめていた。



おばちゃんは立ち上がり、竜兵が残していったグラスと濡らしたテーブルを布巾で拭き、そのグラスを片手に持ち、「ネッ、そう思うでしょ?○○君(私)」と私のほうをチラリとみて控え室を出て行った。



ポッターがとても憐れで弱々しくみえた。


新メニューの準備を基本的にほとんど後輩社員に任せたことがあった。


彼の方が後から異動してきて、自分からなのか、あるいは店長からなのかはわからないが、とにかく「自分がやる。」と言い出し、完全に任せた。



メニューが大幅に変わる時、新規に新しい食器を発注しないとダメなこともよくある。

それでどのくらい食器を発注したら良いかとかもある程度、基準を本部から文章で指示される。


食材と違って、毎日、発注できるわけではなく月に1回とか決まっていて、発注を忘れるとかなり厳しいことになる。

食材なら、首都圏の店舗なら他店舗に行って借りることも容易だし、最悪、オーダーをとめてしまっても、次の日に食材はくるので、そこまでの大事にはならないけど、食器の場合は他店舗も特に新メニュー時などは安易には貸してくれないので、その発注を間違ったり忘れるとかなり厳しい事態になる。


それで私は他のことにはほとんど口出ししなかったが、そのことについてはかなり厳しい口調で絶対に発注し忘れないように何度も伝えたが、彼も煩わしかったのか、あきらかにうんざりした表情で、「大丈夫。大丈夫。」と言った。


私も頭にきたので、勝手にしろと思い、それ以来、感知しないようにした。


正直、発注ミスしてしまって泣きをみろくらいに思っていた。


小さい男である。。。



それから、しばらく時が過ぎ、新メニューの何日か前になった。

店に行くとちょうどパントリーにダンボールが置いてあり、近くに納品書も置いてあった。


あいつが発注したんだからと思い、確認せず、控え室に行き仕事の準備を始めた。



その日は店長が後からくるスケジュールだった。


店長は出勤してくると納品書を確認し、大声で、キッチンにいる私を呼んだ。


私がパントリーを覗くと店長は凄い形相で言った。

「なんでこんなに皿があるんだよ?」




「え?」


「あいつ(後輩社員)、本部の指示文章読んだのか?」



「。。。。。」

「どのくらい発注したんですか?」


「30だよ 30も発注しやがった。」


「え。。。既存のサラダ用の皿でも代用可だから、そもそもこの皿は発注しなくてもいいのに。。。」



「だからあいつにやらすの反対だったんだよ。」



正直、その意見は聞いてないし、むしろ、一人でやらすべきだと言っていたのは聞いていた。。。


「どうすんだよ。こんなによぉ。。。」

「あいつ今日、何時からだ?」


「休みです。」


「ふざけんなよぉ。。。」

店長は皿をダンボールに入れた状態で、片付かないように私に指示し、そのままの状態にして次の日を迎えた。


次の日のランチ後の落ち着いた時間帯だった。


この時を待っていたとばかりに店長はアイスコーヒーを片手に休憩室に行こうとする後輩社員に言った。


「おぃ!おまえ、あれどうすんだよ。」


「え?あれって?なんですか?」


「おまえよぉ。一人で出来るって言って、○○(私)に口ださせないで、このざまか?あぁん?」




実は店長は後輩社員が嫌いだった。

おそらく、後輩社員がエリアの講習会などで店長の悪口をエリアマネージャーに煽られた時にいっしょになって愚痴ったりしたのを、面談や査定時などに「部下に信頼されてねぇのに店なんか運営できると思ってんのか?」とか詰められたことなどの確執もあったと思う。


他にもあからさまにアンチ店長の態度はあって、それが気に入らなかったのだと思う。


八方美人で揉め事が嫌いな私はとりあえず自分の意志を消し、周りに合わせてしまうのである意味、後輩社員みたいな性格は羨ましくも思うのだが。。。

もっとも実際はかなりのストレスを抱えているのだが。。。




「おまえ、この皿、どうすんだ?ちゃんと本部からの文章読んだのかよ?」


私が間に入り、事情を説明すると後輩社員は自分のミスに気付き顔色が変わっった。



「どうすんだ?あぁん?」

店長は尚も責め立てた。



「弁償します。。弁償、します。」



「はぁ?ふざけんな!」

店長は烈火のごとく怒った。




おそらくだが、私が同じミスをしても、他の料理の皿に代用するとかで解決して、「気をつけろよな」くらいで済んでしまったと思う。

私は昔からそうだ。

揉め事や面倒なことが嫌いなので、そうならないような人間関係を築こうとする。

自分のダメなところである。。。



とりあえず、店長はネチネチと叱責して、皿はとりあえず、保管庫に寝かすことになった。



結局、新メニューの準備も全部、「私にチェックしなおせ」と言い出し、店長も後輩社員も一番苦手だろうと思うランチのおばちゃんや深夜フリーターへの新メニューの講習やマニュアルテストなどは私が全てすることになり、発注関係も見直して、前日は深夜4時まで私が最終準備をして、ランチ前にやってきて、新メニュー当日を迎えたのであった。



エリアマネージャーが臨店を終え店を後にした。


控え室に古いフリーターの子がいるにも関わらず、緊張から開放されボソッと言ってしまった。


「緊張したぁ。。。」




フリーターがそれを聴いて言った。

「でも、今のエリマネ見た目怖いけど、前のエリマネに比べたら。。。」



とても一般人に見えない今のエリアマネージャーより怖いという前のエリアマネージャーを知らないモグリの私はフリーターに問うた。

「そんなに凄かったの?」



フリーターは少し頷いて言った。

「店長なんか、コックコート引き裂かれて、大粒の涙流して、声上げて泣いてましたから。。。」



「えっ?マジで?」



フリーターは深く頷いた。

「店長室の机に顔うずめて、”ひぃーん。ひぃーん。ひぃーんん。”って。。。」



「え?なんかやったの?」



「コックコートが汚れてて、それで、”てめぇそれでも店長かぁ”って、皆いる前でコックコート思いっきり引き裂かれて。。。」



「あぁ、だから俺にも偉そうに”コックコート汚れてるぞ”とか言ってきたことあったのかぁ。。。」



「なるほどねぇ。。。」


ある店で、夕方からくるはずの大学生が来なかった。

ヘルプ先の店だったので、その店舗所属の先輩社員が携帯に電話をするがつながらない。

しばらくして、大学生は来た。


私はキッチンにいてよくわからないが、どうやら朝にかけもちのバイトをしていて、それが終わって家で休んで寝ていて寝過ごしたらしい。

しかし、大学生は謝る事もなく、急いで着替えてキッチンに入ってくることもなく、ドリンクバーでジュースを入れて控え室でそれを飲みながら一服し始めた。


先輩社員がぶちきれて、彼に説教を始めたが、言い合いになってしまった。


「疲れてんのに来てやってジュースくらい飲んでもいいだろう!」という大学生の声が聴こえてきた。


先輩社員がパントリーにきて、凄く怒った顔で私に、「○○君(私)、あいつが入ってきても無視していいから。」と言ってきた。


私は軽く相槌を打ち、作業を黙々と続けた。


もう、本当に疲れていてどうでも良かった。

先輩の眼も充血していた。

連日のように朝方、近くのカプセルホテルへ私は車で先輩を送っていっていた。


一時間程度で家に帰れるけど、車で10分のカプセルホテルへ行く方を選択せざる負えないくらいの状況が続いていた。


大学生がキッチンに入ってきて、私に先輩の悪口を言い始めたが、私は黙々と作業を続けた。



それからしばらく日数が経った時に、エリアマネージャーがきた。

この大学生は金髪でソフトモヒカンでピアスに髭面という状態だったので、エリアマネージャーは店長にあいつをなんとかしろと迫った。

店長が大学生と話し合った結果、とういうより、諭そうとした瞬間に、「俺、じゃあ、やめるわ。」と言った。

店長はすぐに辞められたら困るので、「一ヶ月だけやめるのを先延ばしにして欲しい。」とお願いした。


その後、エリアマネージャーが大学生がいる時にきたかどうかは私にはわかんないが、大学生はその後の1ヵ月、私といっしょにキッチンで働いている間、ずっと、「こんな安い時給でしんどい思いして働く奴なんていねえよ。」とか言い続けた。


実際に店はさらに崩壊し続けた。


産業医が過酷な労務環境で働いている状況をみて、多くの人が抱く感想と少し違った感想を持ってしまう。

仮眠室があるから羨ましいとか、給料はいいし、もし辞めたとしても医者として他のキャリア(24時間体制の病院ではなく開院時間が決まっているクリニックに勤めるとか)があるので、ネットカフェ難民みたいなことにはならないんだろうなぁと思ってしまう。

もちろん、大変だろうと思うけど、他の選択肢もあるので、最終的な逃げ場があるような気がしてならない。


外食で働いている人も仮眠をとる場合もあるが、仮眠室は普通ないので、日中だと控え室も従業員が多いし、駐車場の車で寝ると客の目とかあるし、まぶしいし、夏場は特に厳しい。

だから、私はロードサイドにあるスキーショップとか釣り道具の一階が駐車場、二階が店舗の駐車場の奥に車で行って窓を開けて仮眠することがあった。

近所の子供が私が寝ているのに気付いて、起きたら車にいたずらされていたこともあった。

日中はそんな感じで仮眠をとって、夜だと従業員が少ないので、ダンボールを店長室のデスクの下に轢いて寝たりもできる。

パイプ椅子を並べてベッドみたいにして寝る事だって出来る。

ただ、やっぱり、海外の医療ドラマとか夕方の特集で産業医の過酷な現実を見るたびに、仮眠室があっていいなぁと思ってしまう。


難易度の高い店の50過ぎの店長も同じような感じであった。


バラエティー番組をみていたら、小学校で給食をつくる仕事をしている人からお便りが来てそれを読むという場面があった、結びに「大変だけどやりがいがあるので今後もがんばっていきたいです。」と書いていてタレントがそれを読んでいた。

旨い、痛い、楽しい、綺麗とか色んな形容があるけれど、大変も同じで、一言で大変とは言っても色んな大変があるから、「仕事を大変」という人の話を聞くたびに、50過ぎたおっさんがダンボールを地べたに引いて仮眠とるような大変さはねえだろうなぁと思ってしまう。

というか、こんなことを思ってしまう自分が嫌である。


ある人が言ってたけど、人は余裕があってこそ、人としてまともに人格を維持できると言っていた。


私同様、外食産業には余裕がない人間が多いので、常にイライラしていたり、異常に僻みっぽくなっていたり、
そんな嫌な人たちも多いので、関わるとしんどかったりもする。
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